提案6 地域の教育力を高めよう
地域は、子どもが家庭や保育所(園)・幼稚園及び学校で学んだことを実践する場であるとともに、家庭や学校で学べないことを学ぶ場であり、異年齢の子どもや大人との人間関係をはぐくむ場でもある。次の世代を担う地域の人材育成という観点から、企業の協力を得ながら、地域ぐるみで子どもを育成するという意識の醸成とともに、地域の教育力を高めていくことが必要である。
子どもが集まる地域の中の居場所づくり

屋外で遊ぶ子どもの姿が減少している。これは、子どもの遊びが屋外から室内へ、集団から個へと変化していることが原因である。しかし、それだけではなく、治安や交通量などにより、子どもが安全に、そして、安心して遊べる場所が少なくなってきたことも一つの原因である。
現在、青少年アンビシャス運動の一環として、地域では、集会所や公民館、学校等を利用した子どもの居場所としての「アンビシャス広場」づくりに取り組んでおり、子どもは安心して集団で体験活動をしたり、遊んだりしている。今後も地域の協力を得ながら、この取組を継続・拡充していく必要がある。
地域で子どもや保護者が学ぶ機会の拡充

子どものスポーツや文化などの活動の機会を提供するために、子ども会育成会等の青少年育成団体が文化・スポーツ活動を行っている。今後は子どもが体験を通して学ぶ機会を拡充するため、地域が青少年育成団体等を支援しながら子どもの活動を活性化させていく取組を行うことが必要である。
また、地域には古来から伝わる優れた伝統や文化が残されており、それらを子どもに継承させていく活動を展開していくことも大切である。
保護者にあっては、身近に子育てに関する家庭教育について気軽に話をしたり、相談したりする相手がいないなど、子育てに不安を抱えている人が増えている。地域の中で子育てについての情報や学ぶ機会の提供、及び保護者同士のネットワークをつくるなど、地域で安心して子どもを育てられるよう、保護者を支援していく取組も必要である。
企業の協力・支援

地域には、様々な企業が存在しており、優秀な人材をはじめとした様々な教育資源を有している。地域の教育力の低下が言われている中、地域や学校への企業の積極的な人的・物的支援や資金援助は、地域の教育力を活性化する上で大きな力となる。しかし、企業が支援を行おうとしても、受け入れ側が消極的では効果的な取組は期待できない。地域や学校、行政は、企業の支援を進んで受け入れ、活用できるよう、体制の整備をするとともに、積極的に企業に協力・支援を働きかける必要がある。
また、企業には、仕事と子育ての両立が可能となる働き方の実現に向けた大きな役割が求められている。働く保護者が子どもとふれあい、地域の保護者同士で交流する時間を増やしたり、学校の行事に積極的に参加したりすることができる職場環境づくりが重要である。そのためには企業の協力が不可欠であり、企業への働きかけを積極的に推進していく必要がある。







