「福岡の教育ビジョン」第一次提言の概要
今日、バーチャルな体験が多くなる一方で、実体験が不足する傾向にある。このため、様々な事象に対する興味・関心が低くなっている。その結果、子どもは、「学ぶことに価値を感じない」、「人間関係がうまく築けない」、「ルールやマナーを守らないことを悪いと思わない」などの問題を抱えている。
子どもは、自然や社会と直接関わることによって、学ぶ意欲を高め、より豊かな知識を得る。そして、その学んだことを日常生活に積極的に活用することで、さらに意欲や自信を増し、学んだ知識をより確かなものにしていく。
私たちは、学校だけに子どもの教育を任せたり、家庭や地域に責任を転嫁するのではなく、「子どもが抱えている問題は、我々大人が行ってきた教育の結果である」という視点に立たなければならない。特に、「個性」、「自由」、「平等」などといった教育の基本に関する理念については、共通認識がなされているとは言えず、各々の考え方で指導が行われてきたきらいがあった。「個性」はそれぞれがもっているよさであり、「自由」は放縦とは異なり責任が伴うものである。また、「平等」は結果の平等ではなく、各人の違いや努力の結果を正当に評価する機会の平等である。これからの福岡を担う子どもを育てるには、教育における基本的な理念について共通認識を図る必要がある。
このため、子どもの現状から解決すべき本質的な課題を明らかにした上で、行政はもとより、学校、家庭、地域がそれぞれの役割と責任を自覚し、連携・協力して「福岡がめざす子ども」を育成していくことを目的として、「福岡の教育ビジョン」第一次提言を策定した。







