幸袋中「学社連携で学力アップ!幸中朝学」
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【種別】
□小学校 ■中学校 □高等学校 □特別支援学校 □幼稚園・保育園
□家庭 □地域 □通学合宿 □その他( )
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取組名 |
「学社連携で学力アップ! 幸中朝学」 |
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実施団体 |
飯塚市立幸袋中学校、幸袋中学校PTA組織 幸袋公民館、九州工業大学情報工学部 |
市町村 |
飯塚市 |
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該当する アクション プラン |
提案2「学校を支援する体制を整備しよう」 |
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実施期日(期間) |
平成21年8月13日から平成22年3月6日まで (延べ27回実施) |
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対象・ 参加者数 |
3年生徒(希望者)約30名 |
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ねらい |
○ 土曜日、及び長期休業中に「朝の学習会(以下、幸中朝学)」を実施し、本校生徒の学力向上を図る。 |
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学校・家庭・地域 の連携における 活動の工夫点 |
○ 大学、公民館、PTA、学校が連携し、それぞれの特色を生かしながら、生徒の学力向上の取組を展開する。 |
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指導者等
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○ 大学 :本校と近距離に位置する九州工業大学の学生ボランティア(6名) ○ PTA :本校PTA役員、及び幸中朝学に参加している生徒の保護者 ○ 公民館:幸袋公民館職員 ○ 学校 :学校長、教頭
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主な活動内容 |
(事業の概要) 本校3年生(希望者)を対象とし、朝の8時30分から10時00分に公民館を会場として、九州工業大学の学生が講師となり、英・数学・理科の質問教室を実施した。朝学では毎回講師の他に保護者が参加し、会場の準備や後片付け、活動の見守りなどを行った。大学、公民館、PTAとの連絡調整等は学校が行った。 |
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(具体的な活動内容) 1 活動の対象・時期等 対象は3年生の希望者である。夏休みを第1期(5回)、2学期を第2期(13回)、3学期を第3 期(9回)とし、各期毎に参加者を募集した。1回につき100円の参加費を徴収し、講師への交通費等に充てた。 2 活動内容 幸中朝学の学習形態は質問教室であり、授業等は行わない。分からないところや解けない問題等について、生徒同士で教え合ったり、講師に質問したりしながら学習が進められていく。(図1・2) これは、毎週土曜日、1時間30分という限られた時間の中で確実に学力を伸ばすためには、授業を行うより、「学習のつまずきを克服する力(以下、質問力)の育成」にそのねらいを絞り、それを徹底的に鍛えていくことが有効であると考えたからである。
図1 講師に質問する生徒 図2 互いに教え合う生徒 |
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支援のポイントとその成果 |
1 支援のポイント (1) 大学:幸中朝学講師 質問教室の場を設定すれば、生徒がすぐに積極的に質問するわけではない。「質問すること」は「はずかしいこと」と感じている生徒は多い。そこで、初めの段階では、講師のきめ細かな声かけが必要となる。講師は机間指導を行いながら、ペンが止まっている生徒等に「どこが難しい?」等と声を掛けていった。また、「質問すること」が「学力向上につながること」を理解させることも必要である。講師はこのことについて、自分の経験談を交えながら事あるごとに話をしていった。 生徒が「講師は上手に説明してくれる。」と信頼することも大切な要素である。講師は、毎回、反省会を開き、「どんな質問に対して、どのように説明したか。」を交流し、その技量を高めていった。 (2) PTA:幸中朝学支援委員会 第1期(夏休み)の段階では、生徒の意欲は低く、積極的に質問をする生徒は少なかった。また、1時間30分の学習に耐え切れず、後半から集中力を欠き、私語をする生徒もい た。その中で、大学生の講師は私語をしている生徒に注意をしつつ、質問に答えていくような状態であった。 そこで、「私語への指導が講師にとって負担になっている。」「家庭学習を十分にしていないため、質問が少ない。」等の課題を解決するために、「PTA役員」及び「幸中朝学に子どもが参加している保護者」により幸中朝学支援委員会が発足された。 そして、その中で次のことが確認された。 ○ 今後、幸中朝学に2名以上の保護者が参加し、「会場準備」「受付」「私語への指導」等を行い、活動の支援を行う。 ○ 参加した保護者は自分の子どもの学習状況を見て、そのことを家庭での学習指導につなげて いく。 この会の発足後、毎回複数の保護者が会場に足を運び、色々な支援活動を実施した。活動は回を重ねる度、盛り上がりを見せ、講師に交じり生徒の質問に答えたり、反省会の中で講師と意見交流をされたりする等の活動を保護者の方がされるようになった。年末には幸中朝学支援委員会が主体となり、「講師と生徒の交流を深めること」「受験が目前に迫った生徒への激励」をねらいとして「幸中朝学クリスマス会」を実施した。講師と生徒は楽しい雰囲気の中で会食しながら交流を深めた。(図3)
図3 幸中朝学クリスマス会での「生徒、講師、保護者の集合写真」 (3) 公民館:幸中朝学会場 公民館に多くの地域の方々が来館される。その方々が幸中朝学の様子を見られ、「皆さんがんばっていますね。」「良い取組をしていますね。」「幸袋中は頑張っているね。」等の声をかけてくれた。このことは、生徒にとって励みになるとともに、「地域の中に学校の支援の輪が広がること」につながっていった。 公民館は土曜日の朝であっても、職員の方が必ず会場を開けてくれるため、会場管理者の都合により幸中朝学を中止にするようなことはなかった。もし、学校を会場とすれば、中体連の大会等の影響で中止するようなことが生じるとともに、学校側にとって大きな負担になったと考えられる。 (4) 学校:幸中朝学事務局 学校は円滑な活動推進に向け、次のような活動を実施した。 ○ 生徒、保護者への幸中朝学の活動紹介、及び諸連絡の実施 ○ 参加費の管理 (参加費の徴収、講師への交通費・講師の保険料の支払、会計報告等) ○ 講師への指導、及び教育活動への支援・助言 ○ 講師代表(講師コーディネーター)との連絡・調整 ○ 大学、PTA組織、公民館との連絡・調整 ○ 幸中朝学支援委員会の活動に係る支援 この他には、校長、教頭も講師の一員として幸中朝学に参加した。特に、3学期の1月の下旬から2月の中旬までの期間は、大学の後期試験の時期と重なるため、学生講師不在の幸中朝学とし、校長と教頭のみで講師を務めた。このような配慮は、学生講師を中心とする本活動において大切なことであると考える。 なお、本校は部活動が大変盛んであるため、土曜日に実施する幸中朝学において、学校からは校長、教頭のみが参加するようにした。 2 成果 (1) 学力の変容 生徒の学力の変容を校内テストの結果をもとに「幸中朝学に参加した生徒の平均点」と「学年全体の平均点」との差によって検証した。その結果、「学年全体の学力」は受験が近づくにつれ向上しているにもかかわらず、その差が+の方向へ開いていった(図4)。 このことから、幸中朝学に参加した生徒の学力が伸びた また、質問教室の対象教科科以外の国語、社会を含めた5教科の平均点においても、その差が+の方向へ開いていった。 このことから、幸中朝学で育成された質問力が、幸中朝学以外の場面で発揮されたことが伺えた。 (2) 意識・態度の変容 「幸中朝学に参加して、『自分がかわった。』と思 うことを書いてください。」という問いに対して、 (図4 学力の変容) 多くの生徒が次のように回答し、自らの質問力の伸びを感じていた。 ○ 分からないところを恥ずかしがらずに言えるようになった。 ○ 分からないところがあったらすぐに質問できるようになった。 ○ 誰にでも聞けるようになった。 ○ いっぱい質問するようになった。 また、人間関係づくり等、質問力以外のことで自らの変容を回答している生徒もいた。 ○ 勉強がわからないときや困った時に相談する友達がふえた。 ○ 難しい問題にチャレンジするようになった。 ○ 土曜日でも早く起きて、勉強するようになった。 ○ 勉強に集中できる時間が増えた。 |
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