「教育力向上」福岡県民運動ってなに?

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課題は分かるけど、実際にどうすればいいのか、具体的なポイントや取り組み例を紹介していきます。
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「自尊感情」を中心に、具体的なポイントや取組事例を紹介しています。
 取組事例紹介FAQ リンク集

祓郷小「規範意識の向上をめざす学校づくり」

 

具体的な取組事例

【種別】 ■小学校  □中学校  □高等学校  □特別支援学校  □幼稚園・保育園

     □家庭   □地域   □通学合宿  □その他(            )

取組名

規範意識の向上をめざす学校づくり

実施団体

みやこ町立祓郷小学校

市町村

みやこ町

該当する

アクション

プラン

提案1 実体験を重視した教育を推進しよう  

提案2 学校を支援する体制を整備しよう   

提案4 校長のリーダーシップと教師の力量が発揮できる環境を整備しよう 

実施期日(期間)

平成22年4月~平成23年3月 

対象・参加者数

全校児童115名(6クラス)、教職員、保護者、地域住民、保育園

ねらい

1 全校ソーシャル学習で、規範意識の向上及び対人関係能力の向上を図る。

2 異年齢集団活動で協調性、社会性・学ぶ意欲を育てる。

3 学校の教育活動を支援しようとする地域・保護者の意識を高める。

学校・家庭・地域の連携における活動の工夫点

(1) 全校一斉に取り組む体制を整え、継続して行う。

(2) 「啓発のための学校だより」を配布する。

(3) 保護者会において規範スキルを保護者にも体験していただき、理解と協力を得る。

(4) 学校関係者評価委員会に教育活動の説明をし、学校を理解・支援していただく。

(5) 協力・連携していただく校区の保育園、校区のボランティアと目標を同じにする。

指導者等

教職員、校区の保育園の職員、校区の農業指導員、婦人会、その他のボランティア

主な活動内容

 

(事業の概要)

 規範意識、協調性、社会性・学ぶ意欲を育成する学校・家庭・地域の連携

(具体的な活動内容)

1 全校ソーシャル学習で規範意識及び対人関係能力の向上を図る。

(1) 全校児童115名がスキルを共有する。

本校では、教育力向上福岡県民運動の視点の一つである「規範意識を高める取組」に全校を挙げて取り組んでいる。社会的に当たり前なことをスキルとしてきちんと教えるソーシャルスキル学習を全校一斉に取り組むことで、規範意識や対人関係能力が向上してきている。これは、1年生から6年生までの115名がスキルを共有することによる成果だと考える。

1年:あいさつ・自己紹介の仕方

2年:上手な聴き方、質問の仕方

3年:仲間の誘い方、仲間の入り方

4年:温かい言葉のかけ方

5年:やさしい頼み方、上手な断り方

6年:トラブルの解決策の考え方

 

 

     あいさつ.JPG    あいさつ2.JPG  

      1年「あいさつの仕方」          4年「温かい言葉のかけ方」  

(2) 学習内容・方法を「祓郷小学校通信」で説明

学校で習ったスキルが家庭においても継続するように、「祓郷小学校通信」でそのスキルの内容と学習方法を説明した。                                    

 

(3) 保護者対象のスキルトレーニングを実施

保護者会で保護者対象にスキルトレーニングを実施した。その後、児童の家庭での様子について感想を出していただいた。

保護者の声(アンケートより)

○近所の方から「よく挨拶ができるお子さんですね」と言われたが、学校でしっかり教わっていたのですね。私も人に対して挨拶をしっかりします。

 

(4) 学校関係者評価委員会に教育活動(ソーシャルスキル学習)の説明

年3回の学校関係者評価委員会において、「規範意識を高める取組に全校を挙げて取り組んでいること」を説明し、児童の成長の様子を伝える

と地域の方から次のような感想をいただいた。(写真は、地域の方に説明・啓発している様子)

地域の方の声

 ○ソーシャルスキルトレーニングは、社会に出た時に非常に役立つ。是非続けてほしい。

 ○挨拶ができる子でないと社会で通用しないので、今の教育を続けてほしい。

 ○人間関係づくりの力はとても大切ですので、更に向上するようにお願いします。

 ○全学年、子ども達の元気な態度や先生の熱心さが感じられ、とてもよかったです。

 

      祓郷通信.JPG    地域の方と.JPG

        啓発用の学校通信          地域の方々への説明会          

 

2 異年齢集団活動で協調性、社会性・学ぶ意欲を育てる。

(1) 力を合わせて表現することで、人としての大切な協調性、社会性を育てる。

【1~4年:合唱、5・6年:祓郷太鼓】

集団生活をする上での規律や仲間の大切さを学ぶことができる合唱や合奏を毎年、地域の方を講師として招聘し、保護者・地域の方を招いての発表会に向けて練習している。練習を積み重ねていくことで、児童は、上達を実感し、やる気と意欲が育っている。「ひとりではできない。仲間がいるからこそ成立する。」という実感をもたせるようにしている。

 

(2) 異年齢集団の全校遊び(6年生が企画)

年間3回、6年生が企画して異年齢集団で全校遊びをしている。「6年生はすごいな」と年下の子から憧れられたり、頼られたりすることで、6年生は、自分への自信を持つようになっていく。また、自分たちが決めた遊びや集団のルールのもと、昼休みに異年齢集団で遊び、本番の日に向けて練習するという仕組みを作っている。この年間3回の継続的な活動で、6年生は上級生らしく成長して、頼もしくなっていく。

    

3 学校の教育活動を支援しようとする地域・保護者の意識を高める。

(1) 校区内の保育園で保育士体験(5年生)

総合的な学習の時間に5年生は校区の保育園で保育士体験を行っている。保育園の先生との事前打ち合わせにより、学校と保育園が連携して当初の目的を達成することができるようにしている。5年生は、1日限りではなく、継続して小さい幼児にかかわることで、人のお世話ができるようになるとともに、他人を思いやる気持ちができつつある。

 

(2) 地域の方が先生、昔の遊びを学ぶ(1年生)

毎年、1年生の「生活科」の授業で、地域の方から昔の遊びを教わっている。今回はこま、めんこ、けん玉、おはじき、お手玉、あやとりの6つの遊びについて、約10人に先生役を務めてもらった。児童は助言をのみ込もうと真剣な表情をする。子どもたちは地域の方の知見に驚き、一層の親しみを覚えている。

 

(3) 地域の方が先生、農業体験(5年生)

児童は学校から近い田んぼを地域の方から借りて、一年を通じて、苗の下見,田植え、雑草取り、稲刈り脱穀して収穫した。また、作ったお米で、おにぎりパーティーをした。

これまで、田植えや稲刈りをしたことがなかった5年生であるが、地域の方の指導の下、一生懸命労働体験を行った。労働のあとのすがすがしさや収穫の喜びを味わい、自信につながったようである。

 

(4) 学校応援団ハライゴウの会

「学校を親たちの手で少しでもよくしていこう」

学校応援団ハライゴウの会は、「祓郷小学校に通う全ての子どもたちが、安全で快適に学校生活を送れるようにするために、環境整備を中心としたサポート活動を行う」という目的で始まり、今年で4年目を迎えた。子どもたちが通う学校を、親たちの手で少しでもよくしていこうという思いで、渡り廊下や体育倉庫のペンキ塗り、そして講堂前の花壇作り等、学校の施設・設備の改修工事を中心に活動を行ってきた。

会員は、趣旨に賛同する全ての保護者と地域住民を対象としている。またOBの方々にもご協力頂いている。日曜日にも関わらず、早朝から30名以上の皆様に集まって頂き活動している。これは、保護者同士の結びつきを強くすることにもなっていて、いざというときの学校への強い味方となっている。

 

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       連合音楽会での様子         全校縦割りゲームの様子

  

支援のポイントと

その成果

(1) 全校一斉に取り組む体制を整え、継続して行う。

全校児童115名に、社会的に当たり前な規範スキルを共有させるために、全校一斉に取り組む体制を整えている。学校の「豊かな心育成部会」の中で作成する教材、指導過程、指導案をもとに、全校同一日に一斉に実施した。

同じスキルを共有することで児童は安心し、スキルを継続していく力になった。さらなる継続化を図るために、学習後の一週間、自分の行動を自分でカードに記録させる。継続できた児童には、カードの記録をもとに賞賛するというシステムをとっている。

 

(2) 規範意識育成の啓発のために学校だよりを配布する。

学校で行っている規範意識育成の内容を学校通信で知らせていった。家庭との連携がなくては学校で習ったことは定着しない。保護者にも社会的スキルとして、どんな内容を学習しているのか知っていただくためである。

 

(3) 保護者会において規範スキルを体験していただき、理解と協力を得る。

児童が学習している規範スキルを保護者に体験していただき、学校と同じ姿勢で家庭でも児童の言葉遣いやあいさつの仕方などについて助言していただくようにしていった。

 

(4) 学校関係者評価委員会に教育活動を説明し、学校を理解・支援していただく。

6月、11月、3月の3回、学校関係者評価委員会に教育活動を説明し、感想や意見を寄せていただいた。メンバーは、校区の区長、学校評議員、民生委員等で、力強い学校の応援団である。また、児童の学校外での様子も交流していった。

 

(5) 協力・連携していただく校区の保育園、校区のボランティアと目標を同じにする。

・協力いただくたくさんのボランティアの方と常に学校の情報を話して、学校教育の方向性を日常的に伝えるようにした。

・活動に当たっては、事前に綿密な話し合いをして、同じ目標に向かっていくように、生徒指導等の姿勢も同じにした。

シンボルマーク
福岡県教育庁教育企画部 企画調整課 教育力向上対策室
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