ワンポイント・リーフレット第2号 コミュニケーション(ほめ方)
~大人の関わり方(2)~

平成21年10月
前回のコミュニケーション(日常生活)編では、子どもの生活のあらゆる場面においてコミュニケーション体験を豊かにする基本的なポイントを紹介しました。今回は同じコミュニケーションでも、子どもたちをほめる時のポイントについて紹介をします。
1.ほめることの意義

人は誰でもほめられるとうれしいものです。子どもの場合は特にそうです。そして、そのうれしいという気持ちは、心を和ませ、子どもの自尊感情や前向きに取り組もうとする意欲を高め、自らを向上させようとする力になります。
右の図を見てください。これは、自尊感情の高い子どもと低い子どもとで、家の人にほめられた体験の程度に違いがあるかどうかを比較したものです。色が濃いほうが自尊感情の高い子どもたち、薄いほうが低い子どもたちです。これを見ると、自尊感情が高い子どもたちの場合、ほめられたことの「ある」子の割合が、「よく」「時々」を合わせて95.0%にも達しています。これに対して、低い子どもたちでは57.5%です。両者に明らかに大きな開きがあることが分かると思います。
このように、ほめることには子どもの自尊感情を高めるうえで大きな効果があるのです。ところが、日本の場合、大人はほめることには消極的です。ほめるよりもむしろ欠点や直したいところに目を向け、叱ったり、注意して育てようとする傾向が強くあります。良くないことをすれば、叱るのは当然ですが、それだけだと子どもたちの心を萎縮させてしまうばかりになりかねません。ぜひ、日常生活の中に子どもの良さを見つけ、「ほめる」割合を増やして子どもを育んでいきましょう。
2.ほめ上手な大人であるために

ポイント1 日頃から子どものよさに気づこうと意識する
どこにでもある木々や草花、鳥の鳴き声…、目や耳に入ってはいても、意識しておかないと詳しくは認識できません。目につきやすい子どもの気になるところや直したいところばかりではなく、日頃からちょっとした伸びや良さに気づこうと意識しておくと、ほめるべきところがどの子どもにもたくさんあることが見えてきます。







