「教育力向上」福岡県民運動ってなに?

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課題は分かるけど、実際にどうすればいいのか、具体的なポイントや取り組み例を紹介していきます。
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「自尊感情」を中心に、具体的なポイントや取組事例を紹介しています。
 取組事例紹介FAQ リンク集

ワンポイント・リーフレット第4号 家庭生活(尊敬・感謝)

~家庭の取組(2)~ 尊敬や感謝の心は、大人が教えることで育まれます

 子どもは、尊敬や感謝の心をもつことによって、人の教えを素直に受け入れ、自分を律し、規範意識を高めることができます。しかし、これらは、子どもの成長に応じて自然に身につくものではありません。

日頃から自分を育ててくれる人、物事を教えてくれる人である年長者や先生を敬うことを親自身が態度で示し、教え、育てていくことによって初めて身につくものです。

 例えば「○○ちゃんの先生は、厳しいけれどあなたたちのことを考えてくれているのよ。」などと日頃から伝えていれば、子どもは自分の先生の教えを積極的に学び、意欲をもって学校生活を送ることができますし、節度ある生活を送ることができます。

 今回は、子どもたちに尊敬や感謝の心を育むための家庭でのポイントを紹介します。

これらを参考にして、日頃の自分の関わり方を振り返り、日常生活の中でさらに実践してみませんか。

 社会心理学者中里至正(なかざとよしまさ)氏らの国際比較調査(1997年「異質な日本の若者たち」より)によると、米国、中国、トルコの中・高生では90%以上が父親を尊敬していると答え、父のようになりたいという中・高生も米国69.2%、中国58.3%、トルコ75.4%と高い割合を占めています。これに対して、日本はそれぞれ45.1%、21.2%と驚くほど低い状況にあります。

ポイント1 親自身が人を尊敬し、人に感謝する人になりましょう

 子どもは、親のすることを見て多くのことを学んでいます。親自身は意識していなくとも毎日の生活のなかで子どもに何気なく示しているものの考え方や行動が、実は子どもの育ちに大きな影響を与えているのです。ですから、親が人を軽んじる態度をとったり、人に親切にしてもらっても、「これくらい当たり前!」というような態度をとれば、子どももそうならないとはかぎりません。

 

トルコではみんなよく知っているこんな民話があります。

「あるところに一人の男の子とその両親、祖父母が暮らしていました。食事の時、男の子と両親は、明るいきれいな部屋で銀の食器、銀のフォークとナイフで食事をしていました。その間、おじいちゃんとおばあちゃんは暗い納屋で木の食器、木のフォークとナイフで粗末な食事をしていました。男の子はお母さんに『どうして、おじいちゃん達はあんな暗いところで食べているの?』と尋ねました。お母さんは答えました。『あの人達は年寄りだからあそこでいいんだよ。』ある時、男の子が一生懸命木を削って何かを作っていました。お母さんは、それを見て『坊や、何を作っているの?』と尋ねました。男の子はこう言いました。『父さんと母さんが、おじいちゃん、おばあちゃんになった時に使う食器だよ。』」

ポイント2 人をほめたり、感謝する言葉を積極的に言うようにしましょう

 「○○さんは、いつも登下校のときの見守りボランティアをしてくださって、本当に立派な方ね。」とほめたり、家族が仕事から帰ってきたら「お帰りなさい。お疲れ様でした。」「お仕事大変でしたね。」などと労をねぎらったり、共働きの家族で帰宅後、お母さんが食事づくりや洗濯などの家事を主にしているとしたら「すまないね。君も疲れているだろうに。」などとお父さんが声をかけるなど、人をほめたり、人に感謝する言葉を積極的に言葉で表すようにしましょう。

 私たちが生活をする中でたくさんの人の手が関わっていたり、支えがあったりしているということを感じ取れるような言葉かけをすることで、子どもは知らず知らずのうちにどんな人を尊敬し、どんなことに感謝すべきか理解し、その気持ちを態度や言葉でどう表したらよいか学んでいきます。

 

ちょっと考えてみませんか。

 あるデパートでおうちの人とはぐれた子どもが泣いていました。通りかかったAさんは、泣いているその子をなだめながら総合案内の場所に手を引いて連れて行きました。するとそこには、その子を探していたお母さんがいました。「あっ、お母さん!」その子は、走ってお母さんの元に行きました。お母さんは、「大丈夫だった?ごめんね。」とその子に言うと、そのまま手をつないで、売り場のほうに歩いていきました。何か大事なことを忘れていますよね。

ポイント3 子どもの前では、大人や先生などを批判するような言葉は慎みましょう

 年齢が低ければ低いほど、子どもは親の何気ない言葉に影響されます。「○○ちゃんの先生はだめね。」などという親の言葉を聞けば、子どもは先生を軽視し、先生の言うことをきちんと聞かなくなってしまいます。

 家族の中でも同じです。たとえば、「お父さんは、だめね。」と言えば、そう思ってしまうでしょう。大人や先生に考え直してほしいところがある場合は、その意図をじっくり考えた上で、子どもがいないところで直接本人と話し合いましょう。子どもの前で人の批判をすることは、プラスの効果は期待できません。

ポイント4 大人に対する不適切な言動はきちんとたしなめましょう

 自分の思うようにならないと、親に対し「うるせー!」「だまれ!」「うざい!」「むかつく!」などと好き勝手を言う子がいます。これは、子どもの成長にとっても決して良いことではありません。子どもは、人生の先達である親から学ぶべきことを学ぶことができなくなるからです。子どもがこうした言動をした場合、言われた当事者が毅然と注意することはもちろんです。また、お母さんに対してそのような言動をした時に「お父さんは感心しない!お母さんに謝りなさい!」などと側面から強くたしなめることも必要です。

ポイント5 物を与え過ぎたり、世話をし過ぎないようにしましょう

 お菓子や飲物、おもちゃなど、物の与え過ぎは、欲しいものを得るために努力する気持ちや手にした時の感動、物を大切にする心を忘れさせたり、与えてくれる人への感謝の気持ちさえ失わせてしまいます。また、与えられることが当り前になると、与えられないと腹がたったり、悲しくなったり、我慢のできない子どもになってしまいます。欲求だけが風船のようにどんどんふくらみ、耐性がいつまでたっても育たないことになります。豊かな時代だからこそ物の与え方が適正かどうか見直してみましょう。また、世話のし過ぎも同じですよね。

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